2012年01月15日

残念な人のお金の習慣/山崎 将志

 山崎氏の著書は,読みやすくて面白く,しかも非常に参考になるので,よく購入している。今回もすぐに購入した。そして,帆書も非常に面白く,参考になることが多くあった。
 私が参考になった点は,次の通りである。
・会社は社長が替わらなければ,絶対に変わらない。しかし,社長を変えることはできない。社長は今のやり方が好きで,それがいいと思ってやっている。何で社員にそんなことを言われなきゃならないのだ,というのがまずある。その考え方をあなたが変えるのは,地球を反対に回すくらい大変だ,
・もしあなたが,「社長がダメで」とか「上司のレベルが低い」とか,「周りがやる気がないヤツばっかり」,とこぼしているとしたら,かなり高い確率であなたも同じようなレベルであると疑ったほうがよい。
・商売というのは,モノやサービスを通じて顧客と直に接する経験をすることで,自分の足りない部分に気づき,必要なスキルや知識を身につけるきっかけを作ることができる。
・うまく稼げる人は,どんな相手とも絶対にケンカ別れをしないものである。理由のひとつは,将来的にいつどこで会うかわからないからである。
・もうこの人とは付き合えない,そう思ったときは,すべてを相手にあげてしまう。自分が折れてそれ以上付き合わないようにするのである。
・稼いでいる人はあきらめがいい。常に自分は足りないと思っている。自分の過去と比較したら,それは足りているのだけれど,目標と比較したら絶対に足りない。永遠に足りない。なぜなら,目標は達成したらすぐに次の高い目標が設定されるからである。
・医療費の負担が大変だという意見もあるが,一定限度額を超えた高額医療費は健康保険から戻してもられる。自己負担の限度額は,一ヶ月間の医療費の合計金額,年齢,収入の三つによって決まる。たとえば,年収六〇〇万円の四〇歳男性が,一ヶ月間に一〇〇万円の医療費を自己負担として支払ったとしても,九〇万円弱が払い戻される。このように,我が国の健康保険制度は非常に手厚く,治る病気であればお金自体に起因する不安に対して,過度に気にかける対して,過度に気にかける必要はないといえる。
・高収入を得ている人のお金の使い方のポリシーとして,モノやサービスの価格云々よりも,そこから生まれる「機会」を重視してお金を使っている印象を受けることが多い。
・仮に一〇〇万円の投資信託を買うとしよう。手数料一%で,信託報酬一・五%だと,初年度は,一・五%,合計二万五〇〇〇円の手数料だ。一方,自分で選んだ株式やETF(証券取引所で買える投資信託)を買うなら,手数料は五〇〇円から一〇〇〇円程度で,率にして◯・◯五%から◯・一%である。しかも,買ったあとには一円も払う必要がない。
・希望は自分で探す以外にない。希望はあると思えばあるし,ないと思えばないのである。希望があると思う人生のほうが楽しいはずだ。

 以上である。この本の素晴らしいところは,お金を稼ぐためのテクニックをとやかく言っているのではなく,お金を稼ぐ人はどうあるべきかという著者の経験と知恵が語られている点である。そのような非科学的な意見は,場合によっては人を説得したり納得させることはできないかもしれない。しかし,それが著者の経験に基づいているからこそ,数式化できない思考や観念が存在すると私は考える。そして,読者である私達にも,そのような人間としての魂(あるいは意識)のようなものが存在するのであれば,著者が言わんとしていることは理解できるはずである。
 そして,少なくとも私自身は,著者が伝えようとしていることの片鱗は理解できる。だから,山崎氏の本は,とても有難いと感じている。
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2012年01月04日

ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ/ジェイ・エリオット (著), ウィリアム・L・サイモン (著), Jay Elliot (著), William L. Simon (著), 中山 宥 (翻訳)

 この本の著者であるジェイ・エリオット氏は,Macintoshの開発初期にジョブズにスカウトされて,以後,ジョブズがいったんアップルから追放されるまで,非常に親密な側近として働いていた人物である。したがって,ジョブズの発言を拾い集めて書籍化した本とはまったく異なった趣がある。ジョブズの近い場所にいただけに,本来のジョブズの姿が最も正確に記されている本ではないだろうか。
 私がこの本を読んで学んだことは次の通りである。
・「これと決めた事柄には,人生の非常に多くを注ぎ込むはめになる。たいていの人ならあきらめそうな,つらい時期が何度も訪れる。途中で投げ出す人がいても無理はない。とてもきつく,命をすり減らすことになる」(スティーブ・ジョブズ)
・ジョンが(または取締役会が)スティーブを「解雇した」あるいは「辞めるように勧告した」という話が定説になってしまっている。しかし,これは事実に反する。
・利益とは,製品と経営陣が生み出す結果にすぎない。
・「現状を眺めて,『なぜこうなのか?』と問う人もいる。けれどわたしは,まだ実現していない事柄を夢見て,『なぜできないのか?』と問いかける」(ロバート・ケネディ)
・「方法を簡素にして,理想を高めることこそが,究極の目標なのである」(ヘンリー・デビッド・ソロー)
・「わたしは,何をやるかと同じくらい,何をやらないかにも誇りを持っている」(スティーブ・ジョブズ)
・「量よりも質が重要だ。そのほうが,財政的な判断としてもすぐれている」(スティーブ・ジョブズ)

 以上である。この本は,そのまま映画にしてもまったく問題ないくらいのジョブズに関する話が満彩である。だから,読んでいるだけで,ジョブズの映像が浮かんでくるほどだ。それほど詳細にジョブズのことが書かれている。他に類を見ない貴重な本である。
 そして,私は次のようなことを空想した。もし仮にジョブズがアップルを去ることなく,新製品を作り続けていたとしたら…。1995年Windowsによってパソコンの世界は刷新され,特別な人間だけが扱うことができたパソコンを,多くの人が手にするようになった。そして,それから15年が過ぎ,今でもWindowsのシェアは揺るぎない。しかし,ジョブズがiPhoneやiPadのような魅力的な製品を当時Macintoshとして,作り続けていたら,もしかしたら,今の世界はまったく違うものに変化していたかもしれない。しかし,それでもジョブズの夢はテクノロジーを世界に広めるということだったから,iPhoneやiPadという形で,多くの人がジョブズの作品(製品)を使うようになってくれたので,彼も満足かも知れない。将来的にコンピュータというものは,不要になるかもしれないが,そのときに,ジョブズの描いた未来が,ジョブズの製品で実現してくれれば,彼も本望だろうなと,個人的には思った。
 そしていつか,アップルのハイ・センスが,世界のトップシェアになるような,そんな崇高な世界が実現すれば,本当に素晴らしいなと正直思う。
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「リーダーの条件」が変わった/大前 研一

 大前研一氏の本は,毎回購入している。今回も参考になることが多くあった。私がこの本で学んだことは次の通りである。

・ヨーロッパは,電気の周波数が国別に異なっていたものを今では50Hzに統一したので,アセア・ブラウン・ボベリ(ABB)やシーメンスは,50Hz(東日本)と60Hz(西日本)に分かれている日本の東西グリッド(送電網)の接続もお手のものだろう。今回の大震災を機に,単なる「復旧」に留まらない,全く新しい電力インフラを創造する気概と発想力が求められているのである。
・そもそも自給率に算入する農産物の生産地が国土の中だけである必要はない。日本が投資して長期契約している海外の農場や牧場などで生産された食糧は,土地が海外にあるだけで自給しているのと同じだから,自給率に含めればよいのである。
・日本の水道水は「塩素」にこだわりすぎているという問題がある。日本は法律上,水道水には塩素を入れて消毒・減菌しなければならない。だが,オランダなどでは塩素ではなくフッ素を加えているし,アメリカではフッ素と塩素を両方使っている。フッ素の利点は虫歯の予防ができることである。だからオランダ人やアメリカ人は虫歯が非常に少ない。ところが,日本では水道水にフッ素を加えようとすると,歯科医師の経営にマイナスの影響が出るといった理由からか,実現できていない。
・この国で優れたリーダーが出てこない理由の1つは,国民一人一人に「信念」がないからだと思う。信念がないと,「とにかく引っ張っていってくれる人がいい」「何をやるべきか教えてくれる人がいい」ということになり,結局,独裁者を「リーダー」と思ってしまうようになる。その意味でも,「救世主」が現れるのをただ待っているだけ,というのは危険なのだ。

 以上である。特に,食糧自給率については,私自身大いに誤解していた面がある。また,水道水に関する話は,もし本当に「水利権」が原因でフッ素を使っていないということであれば,それは本当に大問題だと感じた。また,国民一人一人に「信念」がないという意見も,まさしくその通りという思いだ。それは,私自身も含めて,まだまだ勉強不足であるということを認めなければならない。大前氏の知見は非常に高く,私など彼の足下にも及ばない。だから,大前氏の出す本は必ず読んで,これからも多くを学びたいと考えている。
posted by J-HASE at 22:48| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則/カーマイン・ガロ (著), 外村 仁 解説 (その他), 井口 耕二 (翻訳)

 「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」を読み,非常に参考になったので,続けて本書も購入した。本書は,「ジョブズならどうするか」という視点のもとで,さまざまな考察を述べている。本書もとても参考になるものだった。
 私が本書で参考になった点は,次の通りである。
・「目標が高すぎて届かないことよりも,目標が低すぎて簡単に届いてしまうことのほうが,普通,害が大きい」(ミケランジェロ)ミケランジェロは大理石の塊にダビデを見た。スティーブ・ジョブズはコンピューターに人の可能性を解放するツールを見た。
・興味や関心に従っていれば,いつか,収まるべきところにすべてのピースが収まるものだ−そう信じて進むしかない。
・「お金のためにやっていたわけじゃないんだから。死ぬときいくらお金を持っているかなんてどうでもいいんだ。毎日,ああ,今日はすばらしいことをしたなぁと思いながらベッドにはいりたい−僕にとってはそれが大事なんだ」(スティーブ・ジョブズ)
・情熱とはあらがいがたいものだ。自らの人生に少しでも注意を払っているなら,自らが情熱を持つ物事を無視などできるはずがない。情熱とは自然と惹きつけられてしまう考えや望み,可能性であり,ただそうすることが当然だと思うがゆえに意識や時間を投入してしまうものである。(ビル・ストリックランド)
・もっとも大きな成功を収めるのはお金になるかならないかなど気にせず情熱を追い求めた人だと,ロビンソンをはじめとする能力開発の専門家は口をそろえる。
・イノベーションと研究開発費用の間に関係などない。アップルがマックを開発したころ,我々の100倍以上もの研究開発費用をIBMは使っていた。お金じゃないんだ。すべては人であり,どう導かれ,どうこまで理解できるかなんだ。
・貧弱なビジョンからは貧弱な努力しか生まれない。
・「いつでも自分と自分のビジョンを信じること。まわりがどう思おうと気にするな」(シュワルツネッガー)
「どのような製品を提供しているのかを誇れるようになろうと努力すれば,会社はいつか成功し,株主価値も高くなる。しかしCEOや最前線のマネージャーは株主価値を重視するあまり,消費者価値を忘れてしまう人が多い。消費者価値こそ,会社に利益をもたらす源泉だというのに」(ロベルト・ヴェルガンディ)
・顧客を助けて夢をかなえてあげれば,自動的に売上げはついてくる。
・「シンプルを追求して追求した結果,個性が生まれる。そういうことなのだとわかったとき,おもしろいなと思いました」(ロブ・ウォーカー)
・「作品が完成したとデザイナーが思うのは,追加するものがなくなったときではなく,削るものがなくなったときだ」(サン=テグジュペリ)
・「偉大な芸術品というのは,完成した作品に盛り込まれたものだけでなく,それと同じくらい,盛り込まれなかったものによって構成されている。ふさわしくないものを切り捨て,真に優れたアーティストとなるには,あるいは,真に優れた作品とするには,修練が必要だ。交響曲であれ,絵画であれ,会社であれ,そして,もっとも大事な人生であれ,そこに違いはない」(ジム・コリンズ)
・年頭の目標として(もちろん年の途中でもよい),「やめること」リストをつくろう。
・製品を動かそうとするな。暮らしを豊かにすることを考えよう。
・「誰も思いつかなかった世界一のアイデアを思いついても,まわりを説得できなければ意味がない」(グレゴリー・バーンズ)
・多くの人が好意的にとりあげてくれないとイノベーションは生まれない。そして,好意的な口コミが広がるためには,ビジョンを理解し,感動を効果的に伝えたいと思うエバンジェリストがいなければならない。
・「まわりの意見に惑わされ,自分の内なる声を見失わないでください」
・自分と自分のビジョンを信じよう。その信念を守り抜こう。その先にしかイノベーションが花咲くことはないし,その先にしか「めちゃくちゃすごい」人生は存在しない。
・まずはなにより,自分はこうしたいということをはっきり表明することだ。相手は真剣さをここで見る。

以上である。改めて振り返ってみて,この本にはジョブズ以外の人物の言葉も多く載せられていることがよくわかる。
 そして,ここで私が少し心配しているのは,ジョブズの成功は「ジョブズだから」という発想である。つまり,スティーブ・ジョブズは特別な人間で,天才なので,凡人には到底真似できる人生ではないという発想である。これは,大きな間違いであると断言できる。なぜなら,生まれながらにして天才の人間などいないのだから。「彼は運がよかった」という発想もある。しかし,これも間違っている。なぜなら,幸運というものは,努力と実力があって初めて訪れるものだからである。つまり,はっきりと結論を言えば,「誰でもジョブズのような人生を歩むことは可能」なのである。ただ,その勇気と情熱と強い信念がないだけである。だからこそ,この本の著者は「大きな夢を持て」と私達に語りかけているのである。きっと,著者の言いたいことはその一言に尽きる。それをさまざまな方法論で述べているだけである。そして,スティーブ・ジョブズでさえ,著者が述べたいことを伝えるための理想的な人物であり,アクターである。「この世がスティーブのような人ばかりでは,うまくいかない」とそれらしいことを述べる愚か者がいるが,そんなことは決してない。皆がスティーブのような勇気と情熱と強い信念を持てば,この世界はもっともっと素晴らしくなる。
posted by J-HASE at 21:27| Comment(0) | アップル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月30日

甘い物は脳に悪い/笠井 奈津子

 これまでに読んできた本で,甘い物は血糖値が上昇し,それを下げるためにインスリンが分泌され,それにより血糖値が下がることにより,眠気が誘発されたり,集中力が落ちたりするということは知っていた。そのため,私自身,コーヒーに砂糖を入れるのをやめたり,スナック菓子などの糖類を含んだ食べ物を食べることをやめた。以降,体調は良くなったように感じるし,太り気味だった体系も元に戻った。そして,そのような状況の中で,さらに知識を得ようと本書を購入した。私が本書で学んだことは次の通りである。
・いくら低カロリーでも,それを摂取すると,ノンカロリー,低カロリーにするために加えた食品添加物によって,酵素の働きが阻害されてしまいます。それによって身体が疲弊することで代謝が落ち,太りやすくなってしまうのです。
・大豆製品などからとれる植物性のたんぱく質の方が身体によいイメージを持たれがちですが,食べ物からしか摂取できない必須アミノ酸9種のうち,メチオニンというアミノ酸は,植物性のたんぱく質にはほとんど含まれません。
・体調が悪くなったり,風邪をひいたりしたときは,私たちはまず反射的に「食事に問題があるんだ!」と気づかなくてはいけません。ビタミンやミネラル,あるいは酵素が不足していたり,良質のたんぱく質が欠乏していたりと,たいていの場合は,栄養が足りていないことに原因があるのです。
・肌の老化の8割はストレス,飲酒や喫煙,紫外線,放射線,食品添加物などによって生じる酸化によってもたらされている。
・ビタミンCを積極的にとることで,活性酸素を撃退して毛細血管を健やかに保ち,結果として血流を改善するうえでも肩こりに有効と言えます。

 以上である。この本を読んで私が思うのは,食事の大切さだ。一般的なダメな人間のパターンとして,体調が悪くなると,薬を飲んだり,病院に行ったりする。しかし,本来ならばそうならないために普段の食生活に気を配ることが重要なのである。体調が悪くなった時点で,それはすなわち「食生活の失敗」を意味している。それにも関わらず,愚かな人は,何とか薬で処理しようとするなどの一時的な対処しかしないから,結局薬漬けになったり,病院通いが常態化してしまったりする。それでは,完全に思慮不足としか言いようがない。今の日本人には,食に対する栄養学的知見が極端に不足していると言える。そしてそれは,薬を売るためとか,患者を減らさないためという資本主義的構造の欠陥でもある。資本主義は,無能な人間から徹底的に金を奪う。そういうものだ。だから,私達は,私達の財産だけでなく,その身体をも自分自身で守る必要があるのだ。
 本書が,現代の日本人に必読の書であることは間違いない。
posted by J-HASE at 10:51| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

意味順英語学習法/田地野 彰

 英語の勉強の補助的な教材として,本書のような解説書をよく購入している。しかし,この本には心底驚いた。私の正直な感想から言えば,ほとんどと言ってよいほど内容がない。要するに著者は,日本語を英語にする場合に,「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」の順に並び替えて,英作すればうまくいくということの述べているのだが,それは単純に英語の5文型のことを言っているのではないのか。著者は,そうではなく,本書に書かれていることを理解すれば5文型は必要ないと言っているが,この本を一通り読んでみてもわかるが,英語はそんなに単純なものではない。それを無理に単純にしようとしているから,様々な例外が出てきて,結局余計にわからなくなっている。それらをまるで付け加えのように言っていて,サラッと説明しているから,読んでいてなおさら幻滅した。
 そして,この本を読んだ私の率直な感想としては,「英語はそんなに単純ではない。学問に王道はないのでしっかり勉強しましょう」ということだ。結局,ちゃんと英語を勉強するためには,桐原書店のForestなどの参考書を使って,しっかり勉強した方が,英語はよく理解できるし,すっきりする。本書は,英語をこれから始める中学生などには,読む価値はあるかもしれないが,高校生や社会人など普通に英語を勉強してきた人には,決して勧めることはできない。
posted by J-HASE at 10:22| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新版「知の衰退」からいかに脱出するか?―そうだ!僕はユニークな生き方をしよう!!/大前研一

 この本は,2009年1月に出版された四六判を文庫本にしたものだ。当時私はこの四六判を購入し読んでいた。しかし,それに気付かず,著者名とタイトルで再度購入してしまった。せっかく購入したのだからと再読したのだが,まず驚くことは,大前氏が2009年当時に書かれていたことが,今読んでもまったく変わることなく説得力がある点である。著者の知識量,洞察力の鋭さは,感服しきりで,著者から学ぶことは非常に多い。
 改めて本書を読んで,私が学んだ点は次の通りである。
・いかにして効率よく,もっと露骨に言えば,いかに楽をして成功できるかとうことに,異常なほど人々の関心が高いのである。
・現在の先進国には,ドイツを代表例として,ほぼどこにも高速道路が有料な国はない。1度でもヨーロッパの道路を走ってみれば,誰もがこういう現実を目の当たりにし,「なぜ日本はそれができないのか?」という疑問を抱くはずである。
・日本の子供たちは,自分の能力の判断をする大切な時期を偏差値に支配された世界で過ごすことになる。つまり,自分で自分を判断する力をなくし,やりたいことも自分ではなく偏差値で決めることになってしまったのである。
・「日本は,これからそもそも何でメシを食っていくのか?」ということを,国民全体が考えなければならない。そうすれば目指す方向が明確になるので,それによって子どもたちのどんな能力を育み,どんなスキルを身につけさせればいいかも明確になる。
・教育で最も大事なことは「今後どうやってメシを食っていける人間をつくるか」である。そのためには,まず「社会性を身につけ」させ,その後,最低限「メシを食っていく手段を身につけ」させなければならない。
・「知の衰退」は,視野狭窄から起こる。現代の日本人は自分たちの周囲のことしか見ず,その結果,思考停止に陥ってしまった。

 以上である。
 そして,現時点で私が考える日本人のダメな点は次の通りだ。
1.視野狭窄。つまり,自分の半径3メートルにしか興味がない。内向的。自分さえ良ければ,自分さえ得すればという人間が多い。
2.その割に思考停止。周囲と同じ事をすることで安心する。自分で考え行動しようとしない。
3.戦意喪失。平和主義。現状維持を強く希望。

 ダーウィンは「変化する者だけが生き残る」と述べている。このままでは,日本が将来的に滅亡するのも,想像に難しくない。既得権益や固定観念に囚われず,自分で物事を考え,行動する進化した人間こそが,今の日本には求められている。オールドタイプの人間は,いらないし,その発言も必要ない。

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2011年10月04日

ガンにならない3つの食習慣 ファイトケミカルで健康になる! /高橋 弘

 最近,ガンや栄養に関する本を定期的に読んでいて,その一環として本書を購入した。タイトル通り,ガンにならないためには,どのような食生活を心がければよいのかが詳しく書かれている。
 私が本書で参考になったのは,次の通りである。
・日本の医療の教育システムでは,食事や栄養という視点が完全に抜け落ちてしまっている。
・これまでイラン産のピスタチオ,ペルー産のナッツから,亜熱帯から熱帯地域にかけて生息するカビが出す毒素「アフラトキシン」が検出されています。
・一般的に動物性脂肪の摂取量が増えるほど,心臓病の危険度が高まります。ただフランス人は例外的に,動物性脂肪の摂取量が多いのに,心臓病による死亡率が低く,そこからフレンチ・パラドックスという言葉が生まれました。このパラドックスを解くカギが,フランス人が好む赤ワインのポリフェノールなのです。
・鉄分含有量が多い食事をすると余計に鉄分がたまり,フェントン反応で生じたヒドロキシラジカルにより,ガンが発症する恐れがあります。
・月経で鉄分を排出することはむしろ女性の長寿の一因と考えらています。
・生きた有益菌を腸に届けるのに有効なのが,これらの有益菌を含むヨーグルトを食べること。有益菌は排便で毎日失われるから,一度にたくさん摂るのではなく,毎日少しずつ摂るのがポイント。

 以上である。この本に書かれている内容の多くが納得のできるものだった。また,最終章に書かれている免疫についての説明は,私が今まで読んだどの本よりも詳しく,わかりやすく書かれていた。しかし,ただ1点,大いに疑問に感じている箇所がある。それは,鉄分を摂らないようにすることを推奨している点だ。そのために著者は,鉄分が多く含まれている食品であるレバー,アサリやハマグリなどの貝類,赤身の肉や魚介類を挙げ,「たまに食べるのなら問題はないですが,毎日のように赤身の肉を食べることはやめてください。」と述べている。そして,鉄分が体に悪影響を及ぼしている根拠として,男性よりも女性が長寿であり,その原因が女性が月経で毎月鉄分を排出しているからという点を挙げている。私は,著者が述べている根拠にどうしても納得ができない。そのような理由で鉄分が体に悪いと結論づけるのは,あまりに安直すぎないだろうか。そして,その点に関しては,私が以前読んだ本「がんになったら肉を食べなさい(溝口 徹)」の内容とも矛盾しているように感じられる。それでは,ガンになるまでは肉を控えて,ガンになったら肉を食べろというおかしな結論になってしまう。だから,「ガンにならないために,肉を控える」という内容が,未だに同意できないでいる。これは,今後私自身意識して調べてみるつもりだ。さらに,栄養のために果物の皮まで食べることを勧めているが,いくら健康に気をつけたいとはいえ,個人的には,そこまでする気はない。
 ということで,いくつかの疑問点は生じたが,勉強になる内容も多くあった。
posted by J-HASE at 00:30| Comment(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月28日

英語の質問箱―そこが知りたい100のQ&A/里中 哲彦

 ある程度英語の基礎が身についてきたので,さらに英語に対して理解を深めるために本書を購入した。私が本書で学んだことは,次の通りである。
の発音。たとえばlightは,「(ヌ)ライト」,rightは「(ゥ)ライト」とやる。
・DETOUR≪迂回路≫
・ローマ将軍ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)が7月(July)に,そして彼の姪の息子である初代ローマ皇帝オーガスタス(Augustus Caesar)が8月(August)に割り込んだため,それ以降の月がずれた。それぞれ自分の誕生月であることにちなんで名づけた。
・ASAPは,as soon as possible≪できるだけ早く≫
・will「とっさに思いついた意志」「主観的な推量に基づいた予測や判断」,be going to「すでに立てた予定」
・bad≪悪い≫とill≪病気で≫の比較級および最上級が,綴りがまったく異なるworse/worstになるのは,worse/worstの原級にあたる語が行方不明になってしまったため。そこで,意味の似通ったbadとillを養子に迎えた。
・「時制の一致」以外で,が,「できた」という時間的な過去の意味をあらわすことはほとんどない。
が「1」,が「2」,が「3」。例)monorail, monopoly, bicycle, bilingual, trio, triangle
・importantは,im≪中へ≫+port≪運ぶ≫+ant≪〜ほどの≫と考えられており,「戸口から家の中に運び入れる価値がある・戸外には放置しておくことができない」がもともとの意味。そこから「重要な・大切な」の意味が生まれた。
・船が航行できるくらいの比較的大きな川がriver≪川・大河≫で,それに注ぎ込んでいる中ぐらいn川はstream≪川・小川≫,streamよりもさらに小さな川はbrook≪小川≫。
・現代英語では,人数や物の数にかかわらず,を使う傾向がある。は一般的ではなくなっている。
・ATMは,automated teller machineの頭文字をとったもので,「現金自動預金支払機」のこと。

 以上である。私が最も驚いたのは,JulyとAugustの由来についてで,言われてみると,9〜12月は,2カ月ずれていることを改めて認識した。この本は,英語に対する知的好奇心をとても満たしてくれ,さらに英語に対する視野も広げてくれる。
 文句なしの良書である。
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2011年09月26日

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則/カーマイン・ガロ, 外村仁 解説, 井口耕二

 スティーブ・ジョブズがアップルのCEOを辞任するということで,改めて彼の偉大さを知るために本書を購入した。この本は,タイトルの通り,ジョブズのプレゼンの素晴らしさが多く語られている。したがって,職場などで人前に立ってプレゼンをするようなことが多い人には,非常に参考になる本である。私自身,今後のプレゼンでの改良すべき点をこの本から多く学んだ。そして,どうすれば自分の思いが人に的確に伝えられるのかということについて,この本はとても参考になった。
 また,WWDCにおける,ジョブズのプレゼンについて,非常に具体的に書かれていて,実際にそれを見に行ったことのない私でも,その雰囲気を十分にイメージすることができた。この本と合わせて,YouTubeなどでジョブズのプレゼンを見れば,より具体的にジョブズのプレゼンの素晴らしさを学ぶことができるだろう。
 そして,私が本書で参考になった点は,次の通りである。
・「大好きなこと,どうしてもやりたいと思うことが見つかれば,ああもう1日,それができると太陽が昇るのが待ち遠しくなりますよ」(クリス・ガードナー)
・「リーダーが現状に満足することはない。よりよい未来が見えているだけに『今の姿』と『あり得る姿』のギャップにいてもたってもいられず,前へ前へと進んでしまうからだ。これを人はリーダーシップという」(マーカス・バッキンガム)
・「パックがあった場所ではなく,パックが行く先へ滑るようにしている」(史上最高のホッケー選手と言われるウェイン・グレツキー)
・「シンプルを追求して追求した結果,個性が生まれる」(ジョニー・アイブ)
・シンプルであることを批判する人は,もっと複雑なものだと自分が思いたい人なのです。シンプルだとみんなが思ったら自分の仕事がなくなるかもしれないと思うからです。」(スージー・オマーン)
・失敗とは,起きてしまった問題にあなたが注目を集めてしまったり,問題が起きた結果,あなたがプレゼンテーション全体を台無しにしてしまったりした場合を言う。(著者)

 以上である。この本は,プレゼンテーションという意思伝達の最善策を述べることを通して,私達が,人間として,リーダーとしてどうあるべきかを示唆してくれる。そして,その最も理想的なリーダー像が,アップルのスティーブ・ジョブズであることを認めている。この本を読めばわかるが,スティーブ・ジョブズとは,著者が最も理想とするリーダー像であると判断している人物なのだろう。そして,そのことに私も強く同意する。人間としてどうあるべきか。リーダーとしてどうあるべきか。それを知るための最もシンプルな方法は,「スティーブ・ジョブズから学べ」ということなのだ。


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